エピソード6  ちーたん

ちーたんは、2002年8月15日生まれ ゆりとらんの子
ちーたんは、口唇裂という上唇が裂け、お鼻が曲がった奇形の状態で生まれた

チワワは奇形が多く生まれるらしいが、今までそんなことはなかったので、結構ショック・・・
よく、奇形が生まれた場合は、安楽死をさせてしまうらしいが、私はどうしてもできなかった
ちーたんの小さな身体は、生命力にあふれ、真っ赤な手足で、必死にお母さんのお乳を吸おうとしている。
こんなに一生懸命生きているのに、殺してしまうなんてできない。
この子の命が続く限り育てよう、そう決めた。

「ちーたん」という名前、最初は「ちーちゃん」と呼んでいた。ちーちゃんというのは、私の母のニックネーム。不治の病でこの世を去ってしまったが、必死に生きようとしていた姿が、ちーちゃんと重なった。母は、あまり犬は好きではなかったが、このニックネームを頂戴することにした。
ちーちゃん、ちーちゃんと呼んでいるうちに、「ちーたん」になってしまった。

ちーたんは裂けている唇のせいで、おっぱいに吸い付くことができない。2〜3時間おきに、哺乳器や注射器を使ってミルクをあげた。初乳を飲んでいない可能性があったので、ゆりのおっぱいを搾って注射器で吸い、飲ませた。
なんとか、徐々に体重を増やし、2週間後にはほかの兄弟と変わらずに目を開いた。初めて、ちーたんの瞳を見たとき、そのくりくりとした大きな目に、感動!!ゆりにそっくりだった
ほかの子よりも先に離乳食を開始。ちーたんは離乳食を気に入ったらしく、ブルドーザーのように食べる・・・。これにはちょっと呆れ顔。もうちょっと、綺麗に食べようよー!

ある日、突然のちーたんの悲鳴にビックリ!!
急いで、覗きに行くとまだ、泣いている。抱き上げてみると、なんと、頭が変形している!!
どうやら、ゆりが踏んづけてしまったらしい。急いで病院で診てもらうと、ちーたんの頭蓋骨はまだ、柔らかいままで、ぽっかりと穴が開いている状態だという。もともと、チワワというのは頭蓋骨がしっかりとはまっておらず、頭頂部に穴が開いているようになっているのだが、ちーたんはかなり開いていて、(たとえるなら、サザエさんの波平さんの毛の状態)このままでは、間違いなく水頭症になるといわれた・・・。
ちーたんの命がとっても短くなってしまったようで、ワンワン泣いてしまった・・・
ちーたんは私の顔をペロペロなめて「大丈夫だよ、心配しないで」って言っているようだった。

いま、ちーたんは頭蓋骨もしっかりしてきて、思ったほど心配しなくてもいいようだ。
相棒のぼたんが仲間入りし、姉妹のように過ごしている。
身体はちょっと小さいけれど、、気は強く、さくらとゆりの血を引いているのがよくわかった
裂けた唇も曲がったお鼻も、そんなにわからなくなった。これは、手術をして治してあげよう。
ちーたんはもしかしたら、ほかの子よりも寿命が短いかもしれない。
でも、今はそんなことは考えずに、、たくさんの愛情を注ごう!
ちーたんが、幸せに暮らしていけるように・・・